[ヒューストン 30日 ロイター] - 米ガソリン卸売価格が30日、ロシアによるウクライナ侵攻前の水準に下落した。小売価格も今後数週間でさらに下落するとみられる。
この日のガソリン先物清算値は1ガロン=2.6944ドルで、2月18日以来の水準を付けた。
エネルギーコストは世界的なインフレの主因となっており、米国では6月中旬にガソリン小売価格が1ガロン=5ドルを超え、史上最高値を記録。ただ、冬に向けて需要が減退するのに伴いガソリン価格は下落している。
アゲイン・キャピタルのジョン・キルダフ氏は「需要はこれから悪化する一方だろう」と指摘。世界的な景気後退懸念と記録的な国家備蓄放出が原油市場だけでなくガソリン市場も冷え込ませている。
卸売ガソリン先物は6月上旬に4.31ドルの高値を付けた。米国自動車協会(AAA)によると、ガソリン小売価格はその2週間後に過去最高の5.016ドルを記録した。