[ヒューストン 31日 ロイター] - 米ガソリン卸売価格が31日、ロシアによるウクライナ侵攻前の水準に下落した。小売価格も今後数週間でさらに下落するとみられる。
ガソリン先物は一時1ガロン=2.5899ドルまで下落。2月18日以来の水準を付けた。
エネルギーコストは世界的なインフレの主因となっており、米国では6月中旬にガソリン小売価格が1ガロン=5ドルを超え、史上最高値を記録。ただ、冬に向けて需要が減退するのに伴いガソリン価格は下落している。
エネルギー情報局(EIA)が31日発表した最新統計によると、米ガソリン在庫は117万バレル減の2億1448万バレルと、昨年11月以来の低水準。
みずほ証券のエネルギー先物担当ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は「製油所の稼働率は恐らくピークを過ぎた。夏のドライブシーズンが終わり、製油所はメンテナンス期間に入る。稼働率の低下が続くだろう」と述べた。
卸売ガソリン先物は6月上旬に4.31ドルの高値を付けた。米国自動車協会(AAA)によると、ガソリン小売価格はその2週間後に過去最高の5.016ドルを記録した。