[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)が31日に発表した月報によると、米国の6月の石油生産量は日量約1180万バレルと、前月比1.7%増加し、2020年4月以来の高水準となった。
石油生産者は20年に新型コロナウイルス流行に伴うロックダウンで需要が急減したため生産を大幅に減らしたが、その後は徐々に生産を増やしてきた。
6月のノースダコタ州での生産量は3.4%増の日量約110万バレルと、3月以来の高水準。ニューメキシコ州の生産量は2%増の同150万バレルと過去最高となった。一方、テキサス州の生産量は0.1%減って同500万バレル弱と、2月以来の低水準だった。
アラスカ州とハワイ州を除く48州の6月の天然ガス生産は、過去最高の1093億立方フィートとなった。
国内トップのガス生産州を見ると、テキサス州が0.4%増の日量311億立方フィートで過去最高、ペンシルベニア州は0.5%減の約206億立方フィートだった。
6月の米国の原油・石油製品需要は日量約2080万バレルに増え、19年8月以来の高水準。自動車用ガソリン需要は日量910万バレルと、昨年8月以来の高水準だった。