［２日 ロイター］ - 主要７カ国（Ｇ７）の財務相は２日にオンライン会合を開催する。Ｇ７関係者によると、ロシア産原油価格に上限を設定する計画を詰め、実施計画を盛り込んだコミュニケを発表する可能性が高い。
欧州のＧ７筋は「合意はありそうだ」と述べた。ただ、上限価格の水準など詳細がどこまで明らかになるかは不明だとした。
英国のザハウィ財務相は１日、Ｇ７の財務相が上限設定を進められるような声明を出すことに期待を示した。
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「会議を先取りしたくない」と述べ、上限設定計画についてコメントを差し控えた。
国際エネルギー機関（ＩＥＡ）によると、ロシアの６月の石油輸出収入は、輸出量の減少にもかかわらず価格が上昇したため５月から７億ドル増加した。
一部Ｇ７筋は、上限設定はより広範な裏付けが必要と指摘。主要な石油消費国である中国とインドの参加なしで効果を発揮するか懐疑的だ。
Ｇ７は、欧州連合（ＥＵ）で１２月５日にロシア産原油の禁輸が施行するのに前に「（上限設定に向けて）勢いがあることを示したい」（Ｇ７筋）もようだ。