[チェルノッビオ(イタリア) 3日 ロイター] - イタリアのフランコ経済相は、今年のエネルギー純輸入コストが2倍以上となり、約1000億ユーロ(995億ドル)に達するとの見通しを示した。
同国は消費する電力の4分の3を輸入に依存しており、現在の欧州エネルギー危機に対して脆弱さを増している。
フランコ氏は3日のビジネスフォーラムで、イタリアの高債務が今後の政策余地を損なっていると指摘。「エネルギー価格の上昇を財政を通じて少なくとも部分的に相殺し続けることは非常にコストがかかり、十分に対処できないだろう」と述べた。
イタリアの2021年の純エネルギー輸入コストは430億ユーロでほぼ例年並みだったが、22年には約600億ユーロ増加し、国内総生産(GDP)の約3%ポイントに相当する見込みだという。