[チューリヒ 3日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は3日、ロシア軍の占拠するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所が唯一残っていた主要な外部送電網との接続を再び失ったものの、予備線を通じて電力供給を続けていると発表した。
IAEAがウェブサイトに掲載した声明によると、同原発の6基の原子炉のうち1基だけが稼働を続けている。装置の冷却や他の安全装置のほか、家庭や工場に必要な発電はできているという。
原発に残ったIAEA調査員は、近くの火力発電所とつながる予備線が外部送電網に電力を供給していると説明。ザポロジエ原発に非常用電源が必要な場合、この予備線を通じて供給できるとした。
同原発は8月下旬、送電線が切断され、国の送電網から初めて切り離されたため、ウクライナの各地で停電が発生したが、その後、接続が復旧していた。