[ソウル 5日 ロイター] - 韓国南部は5日、大型で強い台風11号(ヒンナムノー)の接近を受けて大雨や強風に見舞われた。中央災難安全対策本部は前日に警戒レベルを最高に引き上げており、同地域で企業が業務の停止や縮小を余儀なくされるとみられるほか、空の便が欠航になるなどの影響が出ている。
台風は時速24キロメートルで北上しており、南部済州島沖に達した後、6日未明に港湾都市・釜山の南西に上陸すると予想されている。
尹錫悦大統領は週末に台風による被害を最小限に抑えるよう関係当局に指示した。
鉄鋼大手ポスコはロイターに対し、南東部・浦項の生産工程の一部停止を検討していると明らかにした。SKイノベーションは輸送船に台風通過後まで運航しないように要請したと述べた。
現地メディアによると、造船大手の韓国造船海洋(旧現代重工) 、大宇造船海洋 、サムスン重工業は操業を一時停止するという。
大韓航空 とアシアナ航空のウェブサイトによると、5日に予定される済州島への便のほとんどは欠航になった。エアソウルやジンエアーなどの格安航空会社(LCC)も一部の便をキャンセルした。