[ウィーン 5日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は5日、ウクライナ側の情報として、ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所の予備送電線が消火のために切り離されたと発表した。予備線に損傷はないという。
IAEAは3日、原発が唯一残っていた主要な外部送電網との接続を失ったものの、予備線を通じて電力供給を続けていると発表していた。
IAEAは5日の声明で「ザポロジエ原発は唯一稼働中の原子炉1基から安全確保に必要な電力供給を引き続き受けている」とし「火災が鎮火すれば、予備線は再び接続されるとウクライナから通知があった」と説明。
予備線が接続されれば、稼働中の原子炉が送電網に再び接続されるとした。
IAEAの調査員は5日、6人から2人に減員された。IAEAは2人を常駐させる計画だ。
IAEAによると、グロッシ事務局長は6日、原発を含むウクライナに関する報告書を発表し、国連安全保障理事会に説明する予定。