[メルボルン 6日 ロイター] - アジア時間の北海ブレント先物は下落し、前日に記録した3%近い上昇の一部を削る展開となっている。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が日量10万バレルの小幅減産で合意したことについて、象徴的な意味合いが強いという見方が広がった。
0054GMT(日本時間午前9時54分)時点で、北海ブレント先物は0.33ドル(0.3%)安の1バレル=95.44ドル。
米WTI原油先物は前日から小幅に上昇し、1バレル=89.13ドル。前週末2日と比べて2.26ドル(2.6%)上昇している。5日は米国がレーバーデーの祝日だったため清算が行われなかった。
OPECプラスは5日に開催した閣僚級会合で、10月に日量10万バレルの減産を実施することで合意した。
ただアナリストの間では、OPECプラスが生産目標を達成できていないことを踏まえ、今回の減産合意はほとんど象徴的なものだとの見方が出ている。
ANZリサーチのアナリストは「今回の動きは短期的には需給状況にほとんど影響を与えないものの、価格下支えに向けた真剣な姿勢を示している」と述べた。