[6日 ロイター] - 熱波に見舞われている米カリフォルニア州の送電網運営会社は6日、同日の電力需要のピークが過去最大を更新すると予想し、停電を避けるために7日連続で消費者に節電を呼びかけた。
米国立気象局(NWS)によると、同州では先週に続き今週も記録的な高温が続き、内陸部では最高気温がカ氏110度台(セ氏40度台半ば)に達すると予想されている。
送電網を管理するカリフォルニア独立系統運用機関(ISO)は6日の電力需要のピークが5万1590メガワット(MW)に達し、2006年に記録した過去最大の5万0270MWを上回ると予想。7日には4万9868MWに低下すると見込む。
ISOは太陽光発電の電力供給が減少する午後遅くから夕方にかけて節電するよう住民に要請した。
ISOのエリオット・マインツァー最高経営責任者(CEO)は文書で「記録的な熱波はなお激しさを増しており、これまでの2─3倍のエネルギー使用量削減が必要だ」と訴えた。
電力需要の増加で送電網の供給余力が尽きた場合、ISOは電力会社に対して計画停電を開始するよう指示する考え。計画停電は、2020年8月の猛暑で約80万戸の世帯と事業所を対象に2日間行われて以来となる。