[ニューヨーク 6日 ロイター] - アデエモ米財務副長官は6日、ロシアの収入を制限するためロシア産の石油価格に上限を設ける措置について、効果的に実施するためのコンプライアンス体制を構築する必要があるとの考えを示した。
主要7カ国(G7)の財務相は2日開催したオンライン会合で、ロシア産石油および石油製品の価格に上限を設定する措置を導入する方針で合意した。原油価格の高騰を回避しつつ、ウクライナ侵攻を続けるロシアの戦費調達を阻む。
同氏はニューヨークで開催された金融関連会議で講演し、価格上限措置を効果的に実施するためには、サービスプロバイダー、特に金融サービスを提供するプロバイダーに協力してもらう必要があるとし、できるだけシンプルで目的達成に役立つコンプライアンス体制を設けたいと述べた。
さらに、中国やインドのような国が価格上限措置に参加するか、もしくはこの制度を利用してロシアの原油輸出収入を減らすことにつながることを望んでいると説明した。