[22日 ロイター] - 22日アジア時間序盤の原油先物価格は小幅高となっている。前日にはサウジアラビアが増産協議を巡る報道を否定した。
0007GMT(日本時間午前9時07分)時点で、北海ブレント先物は0.17ドル(0.2%)高の1バレル=87.62ドル。米WTI先物1月限は0.07ドル(0.1%)高の80.11ドル。
半面、中国での新型コロナウイルス感染者拡大が上値を抑えている。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は21日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が10月に合意した減産決定を維持し、必要に応じ一段の措置を講じる可能性があるとし、増産の可能性を巡り協議しているという米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を否定した。国営通信SPAが報じた。
これに先立ち、WSJはOPEC高官筋の情報として、サウジと他のOPEC産油国が12月4日に開催されるOPECプラス会合に向け、最大日量50万バレルの増産の可能性について議論していると報じていた。
21日の原油先物はWSJ報道を受けて一時5ドル以上値を下げたものの、サウジの否定で急速に値を戻した。