[ドバイ/ウィーン 22日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は22日、イランが中部フォルドゥの核施設でウランを60%まで濃縮する作業を開始し、ウラン濃縮能力の大幅拡大を計画していると明らかにした。
これに先立ち、イランの国内メディアSNNは、イランがフォルドゥの核施設で60%へのウラン濃縮を開始し、高性能遠心分離機「IR6型」が使われていると伝えていた。
SNNはまた、イランが同施設で新たな遠心分離機の設置を開始したと報じた。
イランの動きは、IAEAは17日の理事会で、イランの未申告施設3カ所でウランの痕跡が検知された問題で、同機関の調査に早急に協力するよう求める決議を採択したことへの対抗措置。[nL6N32D0GA]
英国、フランス、ドイツは22日、共同声明を発表し、「イランの動きは世界の核不拡散体制に対する挑戦」と非難。「イランによる核の継続的なエスカレーションに対応する最善の方法を巡り、国際的なパートナーと共に協議を続けていく」と表明した。