[メルボルン 25日 ロイター] - アジア時間25日午前の原油先物は上昇。週初からの下げの一部を取り戻した。ただ、主要7カ国(G7)や欧州連合(EU)がロシア産原油の上限価格で合意に達するまでは慎重な取引が続くとみられている。
北海ブレント先物は0121GMT(日本時間午前10時21分)時点で0.13ドル(0.2%)高の1バレル=85.47ドル。
米WTI先物は23日の清算値比で0.35ドル(0.5%)高の78.32ドル。24日は米感謝祭の祝日のため清算値の公表はなかった。
ブレント、WTIともに週間では3週連続の下落となる見通し。供給逼迫懸念が後退したことが背景にある。
G7とEUはロシア産原油について1バレル当たり65─70ドルの価格上限を検討してきた。
ANZリサーチのアナリストは顧客向けノートで「市場はこの水準を高すぎると見なしており、ロシアが報復するリスクは低下する」と指摘。
ANZはまた、中国の新型コロナウイルス感染急拡大が燃料需要に打撃を与え始めていると分析。交通量が減少し、推定石油需要は日量約1300万バレルと、平均を100万バレル下回っているとした。