[1日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅上昇。供給逼迫の兆候や中国の需要回復を巡る楽観的な見方に支援されている。
0115GMT(日本時間午前10時15分)時点で、北海ブレント先物は0.05ドル(0.06%)高の1バレル=87.02ドル、米WTI原油先物は0.16ドル(0.2%)高の80.71ドル。
中国南部の主要都市、広州と重慶は30日、新型コロナウイルス感染抑制のための規制を緩和した。広州では29日に厳しい規制に反対するデモ参加者が警察と衝突する事態になっていた。
米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計(11月25日までの週)によると、原油在庫は約1300万バレル減と2019年以来の大幅な落ち込みを記録した。
ただ、EIAによると、9月の米産油量は日量1200万バレルを上回り、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まった20年3月以来の高水準となった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は30日、「早ければ12月にも」利上げペースを減速させる可能性があると発言。原油相場を支援する可能性がある。
一方、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が4日の会合をオンライン形式で開くと決めたことは、生産方針を変更する可能性が低いことを示唆しているという、関係筋の発言などが上値を抑制している。