[ロンドン 1日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は、4日の会合で現状維持を決定する可能性が高いとみられているが、一部のアナリストは減産も排除しておらず、追加減産がなければ原油価格が下落すると予想している。
OPECプラスは、4日の会合をオンライン形式に変更した。関係筋はこれについて、生産方針が据え置かれる可能性を示していると指摘。OPECプラスはロシア産石油価格の上限設定による影響や中国の今後の需要を見極めたい考えという。
だが、一部のアナリストは予想外の決定も排除できないとし、現在の供給過剰を踏まえると、OPECプラスが追加減産を行わなければ原油価格急落のリスクがあると指摘。
INGのアナリストは最近の原油価格低迷を理由に、追加減産を排除できないとしている。
UBSのアナリストは、ロシア産原油を巡る不透明感からOPECプラスは生産量を据え置くかもしれないが、中国の軟調な需要や米戦略石油備蓄の追加放出の可能性を踏まえ、追加減産に踏み切る可能性もあると述べた。
OPECプラスは10月の会合で、日量200万バレルの減産に合意している。