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原油先物3%超下落、米積極利上げ観測で ロ産原油上限の影響軽微

発行済 2022-12-06 06:52
更新済 2022-12-06 06:54
© Reuters. 米国時間の原油先物は3%超下落した。2019年、仏サンフィアクルで撮影(2022年 ロイター/Christian Hartmann/File Photo)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国時間の原油先物は3%超下落した。11月の米非製造業総合指数(NMI)が予想外に上昇したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締め路線を継続するとの観測が高まった。

清算値は、北海ブレント先物が2.89ドル(3.4%)安の1バレル=82.68ドル。米WTI先物は3.05ドル(3.8%)下落し、1バレル=76.93ドルだった。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した11月NMIは56.5と、予想外に上昇した。内訳の雇用も改善し、来年に景気後退が懸念される中でも米経済の基調的な勢いを示した。

© Reuters. 米国時間の原油先物は3%超下落した。2019年、仏サンフィアクルで撮影(2022年 ロイター/Christian Hartmann/File Photo)

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は4日、現行の生産方針の維持を決定した。

コンサルティング会社ウッド・マッケンジーのアン・ルイーズ・ヒトル氏は「5日から発効する欧州連合(EU)のロシア産原油輸入禁止と主要7カ国(G7)の価格上限の影響を巡る市場の不透明感を考えれば、この決定は驚きではない」と述べた。

ただ、価格上限設定の効果は終盤には息切れした。リポウ・オイル・アソシエイツ(ヒューストン)のアンドリュー・リポウ社長は「EUはすでにロシア産原油の購入を一部を除いて禁止しており、中国とインドは今後もロシア産原油を購入するため、価格上限の影響は軽微なものになると市場は認識した」と述べた。

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