[10日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は10日、今年の同国の石油生産が減少する可能性があると述べた。欧州連合(EU)のロシア産石油の禁輸や主要7カ国(G7)の上限価格設定が圧迫要因になるという。
複数の国内通信社が伝えた。
ロシアの石油生産は、西側諸国の制裁で減少するとの見方が多かったが、昨年はインドや中国などアジア向けの輸出拡大で、生産が2%増加し5億3500万トン(日量1070万バレル)となっていた。
ただ、西側諸国は新たな対ロシア制裁を導入しており、ロシアが石油生産で抱える問題は増えている。
タス通信によると、ノバク副首相は今年の石油生産が減少する可能性について「そうしたリスクはある。非常に近い将来に判断する」と述べた。