[アンカラ/国連 18日 ロイター] - ウクライナ産穀物を黒海の港から安全に輸出するための合意が18日、少なくとも60日延長されることが決まった。当初目指していた120日の半分にとどまり、ロシア側は5月半ば以降に再延長するかどうかは西側諸国の経済制裁一部解除が条件になるとの見解を示している。
輸出合意は国連とトルコがロシアとウクライナを仲介する枠組みで、昨年7月に成立した後、1月に120日間延長され、18日がその期限となっていた。
国連とトルコはさらに合意が延長されたと発表したが、期間は明示していない。ウクライナは120日延びたと主張しているが、ロシアは60日の延長を受け入れたと明かした。
ロシアのネベンジャ国連大使は17日、欧州連合(EU)と米国、英国が「穀物輸出合意を継続したいのであれば、ロシアの農業セクターを含む事業活動の全体系に対する制裁を免除するために2カ月間の猶予がある」とコメントした。
さらにネベンジャ氏は、保険分野の制裁解除やロシア船の港利用、ロシアの肥料会社による資金調達などを再び認めることも必要だと指摘した。