[ロンドン 17日 ロイター] - BofAグローバル・リサーチがEPFRのデータとして17日公表した資料によると、米銀の経営破綻や世界的な銀行株の急落を背景に、キャッシュファンドには3月15日までの1週間で1127億ドルの資金が流入し、週間では2020年4月以降で最大の流入となった。
一方、株式ファンドは2600万ドルの小幅な売り越し。債券ファンドは23億ドル売り越され、金のファンドは6億ドル買い越された。
この週にはシリコンバレー銀行が経営破綻し、金融市場が大揺れとなったが、BofAは、株式からの全面的な資金逃避には至らなかったと説明した。
BofAによると、この週は「質への逃避」により米国債ファンドに98億ドルの資金が流入し、週間では22年5月以降で最大の買い越しとなった。新興国の債券ファンドからは、昨年11月以降で最大となる31億ドルの資金が流出した。
BofAの「ブル・ベア」指標は前週の4.2から3.5に急低下し、1月以来で最低となった。