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ロシア産原油、G7など設定の価格上限超える OPEC減産受け

発行済 2023-04-06 12:17
更新済 2023-04-06 12:19
© Reuters. ロシア産の指標となるウラル原油の価格が5日の取引で、主要7カ国(G7)や同盟国が昨年12月に導入した上限価格を超えたことが、貿易筋の話やロイターの算出で分かった。写真は2

[モスクワ/シンガポール 5日 ロイター] - ロシア産の指標となるウラル原油の価格が5日の取引で、主要7カ国(G7)や同盟国が昨年12月に導入した上限価格を超えたことが、貿易筋の話やロイターの算出で分かった。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟国を加えた「OPECプラス」の追加減産の決定で国際指標のブレント価格が上昇したことが押し上げた。

上限価格はロシア産原油の取引を可能にすることで供給断絶を避けるとともに、ロシアの原油収入を減らす狙いがある。

ロシアは西側の制裁によって国際金融システムから締め出されている。このため、ウラル原油を60ドルの上限以下で売却する場合はドル建て決済が可能だが、上限を上回れば他の通貨を使う必要が生じる。

© Reuters. ロシア産の指標となるウラル原油の価格が5日の取引で、主要7カ国(G7)や同盟国が昨年12月に導入した上限価格を超えたことが、貿易筋の話やロイターの算出で分かった。写真は2022年3月、オムスクで撮影(2023年 ロイター/Alexey Malgavko)

ただ、関係筋によると、上限を既に上回ったものの、一定期間を対象とするターム(期間)契約の価格設定方法では、取引終了時に60ドルを再び下回る可能性があるという。

ブレント価格は今週、1バレル=80ドルを突破した。

ブレント価格の上昇に加え、ロシア国営石油大手ロスネフチが3月末にインド石油大手インディアン・オイルと結んだターム契約がウラル相場を支援している。

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