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サウジアラムコ、追加減産始まる5月にアジアに全量供給へ=関係筋

発行済 2023-04-10 14:13
更新済 2023-04-10 14:19
© Reuters.  4月10日、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、北アジアの少なくとも4顧客に対し、契約した全量の原油を5月に供給すると伝えた。写真はサウジアラムコのロゴ。サウジ

[シンガポール 10日 ロイター] - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、北アジアの少なくとも4顧客に対し、契約した全量の原油を5月に供給すると伝えた。複数の関係者が10日明らかにした。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は先に、日量約116万バレルの追加減産を5月から年末まで行うと発表していた。

アジアの製油会社関係者は、この自主的な追加減産が実際の供給量にどう影響するのか、単に原油価格の下支え措置になるのか疑問があると語った。

© Reuters.  4月10日、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、北アジアの少なくとも4顧客に対し、契約した全量の原油を5月に供給すると伝えた。写真はサウジアラムコのロゴ。サウジのアブカイクで2019年10月撮影(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)

5月は中国石油化工(シノペック)、韓国のSオイル、富士石油、出光興産など、アジアの複数の製油所がメンテナンスを予定しているため、石油需要は低迷が予想される。

世界最大の石油輸出国で、OPECプラスの事実上のリーダーであるサウジは、5月のアジア向け代表油種販売価格を3カ月連続で引き上げた。また、市場の供給逼迫が予想される中、アジア向けの他の油種についても価格を引き上げた。

一方、業界筋によると、アブダビ国営石油会社(ADNOC)はアジアの少なくとも3つの買い手に対し、6月に契約した全量の原油を供給すると通知したという。  

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