[10日 ロイター] - インドの石油・天然ガス省の調査機関がまとめたデータによると、同国の3月の燃料消費は前年同月比5%増の日量483万バレル(2050万トン)と、1998年の統計開始以来最大となった。経済活動が活発化したことを受けた。
市場調査会社ケプラーの首席アナリスト(原油担当)ビクター・カトナ氏は、過去数カ月は軽油やガソリンといった輸送用燃料が数字を押し上げていたのに対し、3月は道路建設に使用されるアスファルトが主な押し上げ要因になったと指摘。「インドの経済成長の堅調さと、活発なインフラ建設を反映している」と述べた。
一方、独立系の原油市場アナリストSugandha Sachdeva氏は、政府の公共投資が全体の消費量を押し上げた可能性があると分析。「特に選挙前はインフラ建設向けの需要が大きく増え、石油製品の需要拡大につながる」と語った。