[13日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁は13日、ドル/ウォンレートの変動よりも、原油相場の不透明な先行きを懸念していると述べた。
米国を訪問中の李氏はブルームバーグTVに対し、「為替レートの水準そのものには大きな懸念はない」と発言。「懸念しているのはむしろ原油価格が今後どのように推移していくかだ」と語った。
今月11日の会合で中銀が政策金利を2会合連続で据え置いたことについて、インフレ動向が不透明なため、市場の早期利下げ観測をけん制する狙いがあったと説明した。
李氏はまた、韓国の金融システムは米シリコンバレー銀行の破綻によって大きな影響を受けていないとしながらも、「韓国で同様のことが起きる場合、(資金を引き出すスピードは)おそらく米国の100倍になる可能性があるため、現段階で備えておく必要がある」と述べた。