[キーウ 17日 ロイター] - ポーランドとハンガリーが自国の農業部門保護を目的にウクライナからの穀物やその他食品の輸入を禁止したのに続き、スロバキアも17日、同様の措置を発表した。
東欧の他の国々も対応を検討しており、欧州連合(EU)全体での解決策を求める声が高まっている。
こうした中、ウクライナは輸入禁止撤回を求める「第一歩」として、17日にポーランドの首都ワルシャワで始まった協議に参加。ポーランド経由での穀物輸送再開が目的で、関係者によると、協議は18日まで続く見通し。
ポーランドのテルス農業相は17日の協議後、「ウクライナは支援が必要だが、その費用はポーランドなど最前線の国だけでなく欧州全体で分担すべきだ」と述べた。
ロシアのウクライナ侵攻で黒海の港が封鎖された後、安価なウクライナ産穀物が中欧諸国に滞留し、地元農家の打撃となっている。EUの執行機関である欧州委員会は16日、ポーランドとハンガリーの輸入禁止について、一方的な行動は容認できないと警告した。
ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアは先月、この問題を欧州委に提起し、ウクライナからの輸入に対する関税を検討すべきと主張。安価な穀物をEUが買い上げる枠組みも求めている。
EU高官は、ポーランドとハンガリーの輸入禁止措置について19日に協議すると述べた。