(英文の訂正により5段落目の3月の鉄鋼生産量を「1日平均291万トン」から「1日平均309トン」に訂正します)
[北京 18日 ロイター] - 中国国家統計局が18日発表した3月の粗鋼生産は前年同月比6.9%増の9573万トンと、2022年6月以来9カ月ぶりの高水準だった。
利益率の改善や季節要因による建設活動拡大への期待でメーカーが増産した。
前年同月は厳格な新型コロナウイルス規制や環境対策で生産量が低迷していた。
国際的なブローカーであるFISのシニアアナリストは「4月は前年比、前月比とも生産が増加するだろう。4月の鉄鋼メーカーの稼働率は依然としてかなり高い」と述べた。
ロイターが国家統計局のデータを基に算出した3月の鉄鋼生産量は1日平均309万トン(訂正)。22年6月以来の高水準だった。
コンサルティング会社マイスチールによると、国内鉄鋼メーカー247社の利益率は3月下旬時点で58.87%と、2月末の38.96%から上昇した。
ただ一部のアナリストは、設備のメンテナンスや減産で4月の生産量が減少するとの見方を示している。
第1・四半期の粗鋼生産は前年同期比6.1%増の2億6156万トン。同四半期としては21年以来の高水準だった。