[モスクワ 19日 ロイター] - ロシア西部の主要港から4月に輸出される原油は日量240万バレルを超え、2019年以来の高水準となる見通し。貿易・海運業界の関係者が明らかにした。
西部のプリモルスク、ウストルガ、およびノヴォロシスクの港から4月に出荷されるロシア産原油は、3月の970万トンから1000万トン以上に増加する見通し。
ロシアのノバク副首相は今年2月、日量50万バレルの減産を3月に行うと発表し、4月上旬には年末まで減産を継続すると表明している。
関係筋は4月の輸出増加について、国内で必要とされる原油が低水準となる中、製油所の定期点検が背景にあると指摘する。
ロイターが確認したところによると、ロシア産ウラル原油は運賃の下落が後押しし、4月もアジア各国に輸出されている。
市場関係者とロイターの試算によると、インドと中国は4月に入り、欧米諸国が設定した価格上限(1バレル=60ドル)を上回る水準でロシア産原油の大半を買い占めている。