[ブリュッセル 19日 ロイター] - 今冬に欧州連合(EU)加盟27カ国によるガス使用削減幅が、ロシアのウクライナ侵攻と記録的なエネルギー価格高騰によるエネルギー危機軽減のため設定した目標を上回った。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)によると、昨年8月から今年3月までに削減されたガス使用は同じ時期の5年間平均を17.7%下回り、EUが設定した自主目標の15%より大幅となった。
大半の国が目標を達成。マルタ以外の全加盟国がガス使用を削減し、特にフィンランドの56%、スペインの11%などが大きかった。
欧州で最もガス使用の少ないマルタのみ、13%増加した。
欧州が異例な暖冬で、記録的な高温が相次いだことなどが家庭暖房のガス需要抑制につながったとみられている。