[東京 20日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は続落している。さえない米経済指標と利上げ継続観測がドルを押し上げ、ドル高による需要減退への懸念が強まった。
0005GMT(日本時間午前9時5分)時点で、北海ブレント先物は0.37ドル(0.4%)安の1バレル=82.76ドル。米WTI先物は0.28ドル(0.35%)安の78.88ドル。
米連邦準備理事会(FRB)は19日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、雇用の伸びがやや緩やかになり、物価上昇が鈍化したとみられることから、ここ数週間、経済活動全般にはほとんど変化が見られなかったと指摘した。
ANZリサーチは地区連銀報告について、「金融引き締めが石油需要を弱めたという懸念を増幅した。ドル高も投資家の意欲を減退させた」と指摘した。
OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「WTIは再び80ドルを割り込み、ドル高が戻れば下落を続ける可能性がある」と述べた。