[国連 17日 ロイター] - 国連報道官は17日、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意の下で最後の船が17日にウクライナの港を出港する予定だと明らかにした。
国連とトルコが仲介した輸出合意はこれまで複数回延長されてきたが、ロシアは自国の農産品輸出に関する要求が満たされない限り、18日の期限で失効するとしている。
ロシアメディアによると、ペスコフ大統領報道官は16日、記者団に「合意のロシア関連部分について未解決の問題が多数ある。決定すべき時だ」と述べた。
国連報道官によると、輸出合意の下でウクライナの港に残っている船は1隻のみで、貨物を載せて17日に出港し海上回廊を通過する予定。
ロイターが先月確認した書簡によると、ロシアはウクライナとトルコ、国連に対し、18日までに回廊を通過できない船舶の参加は承認しない方針を通知。「商業的損失の回避や安全リスクの阻止」が理由とした。
こうした警告を踏まえると、ロシアが合意延長に応じない場合、船主や保険会社がウクライナ産穀物の輸送を継続する可能性は低いとみられる。