[ロンドン 31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)の5月の生産量は日量2801万バレルで、4月から46万バレル減少したことが、ロイターが31日公表した調査で判明した。
サウジアラビアなどの加盟国が自主的な減産に動いたことが背景だが、幾つかの国の生産量は増えたため、全体の落ち込みは限定的になった。
4月にはOPECと非加盟産油国でつくるOPECプラスの複数のメンバーが自主的な減産を表明。5月に入るとOPEC加盟の6カ国が、昨年終盤以降の減産規模約127万バレルに加えて、さらに104万バレルの減産に踏み切ることに合意した。
調査によると、5月の協定減産順守率は137%で、4月の194%から低下した。
国別で減産幅が最も大きかったのはサウジとクウェート、アラブ首長国連邦(UAE)。いずれもほとんどが自主的な減産だった。
イラクは南部からの輸出増加で生産量がわずかに増えたものの、依然として割り当て水準をはるかに下回っている。
OPECプラスは6月4日にウィーンで会合を開き、最新の生産方針を決定する。