[北京 2日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米国の金融政策や債務上限停止法案を巡る楽観ムードが広がる中、週末に開催される石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の会合で市場を支援する減産が決定される可能性を評価する動きが出ている。
0115GMT(日本時間午前10時15分)時点で、北海ブレント先物は0.13ドル(0.18%)高の1バレル=74.41ドル、米WTI原油先物は0.15ドル(0.21%)高の70.25ドル。
米連邦準備理事会(FRB)当局者が利上げ停止を示唆したことや、米下院での債務上限停止法案可決を受けて市場では安心感が広がった。
米民主党上院トップのシューマー院内総務は1日、債務上限停止法案を通過させるまで会期を続けるとし、同日中に法案可決に向けたプロセスを開始すると言明した。
米エネルギー情報局(EIA)が1日発表した原油在庫統計で原油輸入の増加が示されたことも地合いを支援した。
市場は4日開催されるOPECプラス閣僚会合に注目している。
関係筋などによると、追加減産を決める可能性は低いとみられるものの、中国と米国の製造業データが弱かったことが減産の可能性を支持しているとの見方もある。