[ロンドン 1日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は1日、世界の再生可能エネルギー発電容量の伸びが今年、3割程度高まるとの見通しを示した。各国政府の政策強化とエネルギー安全保障面の懸念がクリーンエネルギー導入の追い風になっている。
IEAは、再生可能エネルギー発電容量は今年440ギガワット(GW)強増加すると予測した。増加幅は前年に比べて107GW拡大することになる。
来年の世界全体の再生エネ発電容量は4500GWに達する見通し。これは中国と米国の発電量を合わせた量に相当する。
IEAのビロル事務局長は、太陽光発電と風力発電がこうした発電容量の急増をけん引していると指摘した。
太陽光発電は今年の伸び全体の3分の2を占め、来年も引き続き伸びる見通し。電力価格の高騰が屋上の太陽光発電パネルの設置を促しているという。
中国と欧米でコロナ禍やサプライチェーン(供給網)の混乱の影響で遅れていたプロジェクトが完了するのに伴い、風力発電による発電容量の伸びは前年比約70%拡大すると予想されている。