[5日 ロイター] - アメリカ海洋大気庁(NOAA)は5日、ハワイのマウナロア観測所で測定した大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が年初から記録的な上昇を続け、産業革命前と比べて50%以上高い水準に達したと明らかにした。
大気中のCO2の濃度は5月に424ppmを記録し、前年から3ppm上昇した。
1958年の測定開始時にCO2濃度は320ppm未満だったが、人類の活動の直接的影響によりCO2濃度は上昇を続けているとNOAAは指摘した。
この上昇傾向をグラフ化したキーリング曲線について、曲線を開発したデービッド・キーリング氏の子息で地球化学者のラルフ・キーリング氏は、平坦あるいは下降することが望ましいとNOAAの声明で指摘。CO2排出量削減のためにこれまで取り組んできたが、まだ道のりが長いことを示していると説明した。