💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

原油先物は小反発、需要低迷より供給不足懸念が勝る

発行済 2023-06-07 10:50
更新済 2023-06-07 11:10
© Reuters. アジア時間の原油先物は小反発。写真は、米テキサス州のイェーツ油田から原油を掘削するポンプジャッキ。2023年3月17日に撮影。(2023年 ロイター/Bing Guan)

[東京 7日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小反発。世界経済の成長鈍化に起因する需要低迷懸念で前日は下落したが、最大の原油輸出国サウジアラビアの追加減産に伴う世界的な供給逼迫懸念によって相殺された。

0039GMT(日本時間午前9時39分)時点で、北海ブレント原油先物は0.09ドル(0.1%)高の1バレル=76.38ドル。米WTI先物は0.11ドル(0.2%)高の71.85ドル。

日産証券傘下のNSトレーディングの菊川弘之社長は、市場はサウジ減産のニュースを既に消化し、現在は米中の経済指標がまちまちなことから大きなポジションを取ることを控えていると指摘。米国が夏のドライブシーズンに入るため、原油価格は上値を試すと予想した。また、世界的な供給逼迫と米国による戦略石油備蓄の補充計画が下値を抑えることになるとの見方を示した。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4日、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意。サウジは7月に独自に追加減産を行う方針を示した。

© Reuters. アジア時間の原油先物は小反発。写真は、米テキサス州のイェーツ油田から原油を掘削するポンプジャッキ。2023年3月17日に撮影。(2023年 ロイター/Bing Guan)

シティのアナリストは6日のノートで、サウジの日量100万バレル減産が原油の90ドル台前半までの「持続的な価格上昇」を支える可能性は低いと指摘。弱いファンダメンタルズは年末までの価格下落を示唆しているという。

一方、米エネルギー情報局は6日、今年の米原油生産量は事前予想よりも増加するとの見通しを発表した。

市場関係者によると、米石油協会(API)のデータに基づく先週の米原油在庫は約170万バレル減少し、燃料在庫は増加した。アナリスト予想では原油在庫の約100万バレル増が見込まれていた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます