[ワシントン 6日 ロイター] - 米下院で6日、マッカーシー議長ら共和党指導部が推進する調理用ガスストーブの規制を阻止する法案の採決が行われ、党の保守強硬派の一部が造反して審議入りが否決された。来年度の歳出法案など今後の重要法案を同党が一致結束して承認できるかについて不透明感が強まった。
造反者は10人程度に上ったが、一部の州・地方政府の間で使用制限が広がるガスストーブとは無関係の動きで、連邦政府債務の上限停止に関するマッカーシー氏とバイデン大統領の合意に対する党内の不満が根強いことに起因している。
造反者の一人、ラルフ・ノーマン議員は、マッカーシー氏がバイデン大統領との債務上限交渉で「悪質商法」にはまったと批判。ノーマン氏など保守強硬派は債務上限停止法に盛り込まれた歳出削減幅をはるかに上回る削減を訴えていた。
他の造反議員らは、特定の拳銃の規制阻止に関する法案を巡るマッカーシー氏の対応に憤りを覚えていると語った。
ガスストーブ法案の採決後にマッカーシー氏は造反議員の一部と非公開で会議を開いたが、同日の議事終了までに再び採決を行うかどうかについて発表はなかった。