[北京 ７日 ロイター] - 中国税関総署が７日発表した５月の銅輸入（未加工銅と銅製品）は前年同月比４．６％減の４４万４０１０トンだった。国内生産が高水準を維持する一方で、景気回復の足取りが鈍く需要が振るわないことが背景にある。
チャイナ・フューチャーズのアナリストはメモで、電力部門への公共投資が増えたことでケーブルとワイヤーの生産が増え、銅の消費が拡大する一方、銅管、銅棒、銅箔の生産が減少したと指摘した。
前月比では９％増加した。マッコーリーの商品ストラテジスト、リン・チャオ氏は、国内在庫が減少する中、裁定取引が寄与したとの見方を示した。
５月の銅鉱石と銅コンセントレートの輸入は前年比１６．９％増の２５６万トンと過去最高を記録した。
１─５月の銅輸入は前年同期比１１％減の２１４万トンだった。