[リヤド 11日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は11日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」が4日に開いた閣僚級会合での合意について、包括的な改革を含んでおり、OPECプラスは石油市場の「不確実性やセンチメント」を防ぐための働きかけを行っていると述べた。サウジの首都リヤドで開かれたイベントでの発言。
アブドルアジズ氏は市場の安定のために何が必要かとの質問に、「われわれはそのために合意をまとめた」と回答。石油は現物市場が何らかのシグナルを発する一方、先物市場は反対のシグナルを出していたので、「準備態勢を維持する」必要があったと述べた。
OPECプラスは会合で現行の協調減産の枠組みを2024年末まで延長することを決定。サウジは7月に独自に日量100万バレルの追加減産を行う方針を示した。一方、アラブ首長国連邦(UAE)は以前から求めていた割当量の引き上げが認められた。
アブドルアジズ氏は今回の合意について、生産能力拡充に投資している国々に報いるものだと述べた、