[リヤド 11日 ロイター] - サウジアラビアのハリド・ファリハ投資担当相は11日、ペルシャ湾岸のアラブ諸国でつくる湾岸協力会議(GCC)と中国の間で交渉が行われている自由貿易協定(FTA)を巡り、湾岸の新興産業を保護する必要があるとした上で、早期の交渉妥結を望むと述べた。
リヤドで行われたアラブ・中国ビジネス会議で、「輸出産業の強化が必要であるため、FTA交渉を行う国は全て、われわれが新興産業の保護を必要としていることを理解してくれるよう望む」と述べた。
中国とGCCのFTA交渉は2004年に始まったが度々停滞。最近では16年に9回目の協議後に停止した。ただ近年は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が率いるサウジ政権と中国の関係が改善しているほか、21年に中国外相が交渉再開を呼びかけた。
湾岸最大規模の国であるサウジとアラブ首長国連邦(UAE)は、国内総生産(GDP)と非石油部門底上げに向けた新産業戦略を打ち出している。
*カテゴリーを追加します