[イスラマバード 12日 ロイター] - パキスタンが初めて政府間取引で輸入したロシア産原油の第一陣が11日、南部カラチ港に到着した。ムサディク・マリク石油相によると、決済は人民元建てで行った。米ドル主流だった輸出決済方針を大きく転換した。
パキスタンとロシアは今年に入り、ロシア産原油10万トンを割引価格で購入する協定を結んでいた。このうち4万5000トンがカラチに到着した。残りは輸送中だという。
パキスタンは深刻な財政危機にあり、中銀が保有する外貨準備も十分ではないため、割安なロシア産原油の購入で財政負担軽減につなげたい考えとみられる。
ロシアにとりパキスタンは、インドと中国への販売拡大に次ぐ新たな販売先となる。