[キーウ 14日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、安全上の理由から14日に予定していたウクライナのザポロジエ原子力発電所訪問を延期した。
南東部にあるザポロジェ原発は、ロシアの管理下にある。グロッシ氏は13日にキーウでウクライナ政府当局者と協議し、14日にザポロジェ原発を訪問する予定になっていたが、ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は訪問が延期されたとし、恐らく数日後になると述べた。
インタファクス・ウクライナ通信によると、ハルシチェンコ氏はグロッシ氏がウクライナ国内にいると述べ、原発訪問に関する問題は数日中に解決するとの見通しを示した。「状況を判断することはできないが、敵対的行為が行われており、軍が状況を判断している」と説明した。
ロシアのインタファクス通信はロシアが指名した現地当局者の話として、グロッシ氏の訪問が15日になると報じていた。
ウクライナが反転攻勢に打って以来、南部や東部では激しい戦闘が伝えられている。
グロッシ氏は13日、ザポロジエ原発がウクライナ軍の反攻に巻き込まれることを「非常に懸念している」と述べていた。