[ヒューストン 14日 ロイター] - 米国時間の原油先物は1.5%安。米連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げを示唆したほか、米原油在庫の予想外の大幅増を受けた。
清算値は、北海ブレント先物が1.09ドル(1.5%)安の1バレル=73.20ドル、米WTI先物が1.15ドル(1.7%)安の68.27ドル。
両先物とも序盤に1.5%超上昇する場面があった。
FRBは6月13─14日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.00─5.25%で据え置いた。決定は全会一致。ただ、同時に発表された金利・経済見通しでは予想を上回る堅調な経済とより緩慢なインフレ鈍化を想定し、年末までに合計0.50%ポイントの利上げが決定されるとの見方が示された。
プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏は「市場は金利上昇によって石油需要が減少することを恐れている。反射的な動きが原油価格を押し下げている」と述べた。
米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、6月9日までの1週間の米原油在庫は約800万バレル増加した。アナリスト予想は50万バレル減だった。