[シンガポール 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。この日発表された5月の中国鉱工業生産と小売売上高がともに市場予想を下回り、同国経済を巡る懸念が高まった。
0400GMT(日本時間午後1時)時点で、北海ブレント先物は0.21ドル(0.3%)安の1バレル=72.99ドル、米WTI原油先物は0.20ドル(0.3%)安の68.07ドル。
前日はともに1.5%下落していた。米連邦準備理事会(FRB)が14日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く一方、年内にあと2回の利上げを示唆したことが背景。
中国の指標は景気回復の勢い失速を示し、FOMCを受けた需要懸念を和らげる内容にはならなかった。
フィリップ・ノバの市場アナリスト、プリヤンカ・サクデバ氏は、軟調な中国指標が原油市場の重しになっていると指摘した。
米エネルギー情報局(EIA)が14日に公表した週間在庫統計でも、米原油在庫が約800万バレル増加し、需要の弱さが示された。市場予想は50万バレル減だった。
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