[国連/モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのポリャンスキー国連次席大使は15日、昨年9月にロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム」が爆発により損傷したことについて、国連安全保障理事会に調査を再度求めたと明らかにした。
ロシアは爆発事故に欧米諸国が関与していると主張。欧米諸国とウクライナは関与を否定している。ロシアは今年3月に安保理に独立調査を求めたが、賛成したのは中国とブラジルのみで採択されなかった。
ポリャンスキー氏はこの日、安保理の非公式会合でこの問題を提起。その後記者団に「われわれはこの犯罪の背後にいる者の国際的な調査と処罰を求める」と述べた。
パイプラインの爆発は複数で、スウェーデンとデンマークの排他的経済水域(EEZ)内で起きた。スウェーデン、デンマーク、ドイツはそれぞれ調査を進めており、ロシアに報告しているという。
ポリャンスキー氏は、3カ国の調査は進展しておらず、こうした状況は受け入れられないと語った。