[17日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は17日、イランとの関係正常化の一環として湾岸地域の海洋安全保障の強化を求める考えを表明した。
中東の覇権を長年争ってきたサウジとイランは3月に中国の仲介により外交関係の正常化で合意した。
ファイサル氏はイランの首都テヘランでアブドラヒアン外相と会談後、「地域安保、とりわけ海洋航行の安保における2国間協力の重要性と、大量破壊兵器を地域から排除するために域内諸国全てが協力することの重要性に触れたい」と述べた。
また、イランのライシ大統領がサウジ訪問招請に応じることをサルマン国王とムハンマド皇太子が楽しみにしていると述べた。
アブドラヒアン外相はファイサル氏と共同で開いたメディア向けイベントで、地域諸国にとって安全保障は重要と述べ、「イランは安全保障と軍国主義を同一視したことはなく、安保は政治、文化、社会、経済、貿易の側面を含む幅広い概念だと理解している」と述べた。