[ウィーン 21日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は21日、ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所について、2週間前に決壊したカホフカ水力発電所のダムの貯水池から冷却水の取水を再開すると明らかにした。
ダム決壊後に貯水池の水位は大幅に低下し、原発は近隣の火力発電所の排水システムから貯水して冷却水を得ていた。原発の冷却池の蒸発した分の水を補充するのにも排水システムが使われてきた。
IAEAによると、原発の冷却池は数カ月分の冷却に必要な水を蓄えているが、これを使う代わりに貯水池に残る水を取水し、その間に排水システムの貯水量を補充するとした。