[22日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばいで推移し、前日の上昇分をおおむね維持する展開。米原油在庫が予想外に減少し、需要を巡る懸念を相殺している。
0015GMT(日本時間午前9時15分)時点で、北海ブレント先物は0.08ドル(0.1%)安の1バレル=77.04ドル、米WTI原油先物は0.05ドル(0.1%)安の72.48ドル。
前日はともに約1ドル値上がりしていた。米国産のトウモロコシと大豆の価格が数カ月ぶりの高値を付け、世界的な作物不足がバイオ燃料の混合率を低下させ、石油需要増加につながるとの期待が高まった。
関係者によると、米石油協会(API)の週間統計で、16日時点の米原油在庫が前週比約120万バレル減少した。アナリストの予想は30万バレル増だった。
米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は22日に発表される。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日の議会証言で、インフレ抑制が中銀の目標だと改めて強調。年内にあと2回の25ベーシスポイント(bp)利上げは「かなり正確な推測」と述べた。
これを受け、景気減速や石油需要を巡る懸念が高まった。