[ニューデリー 21日 ロイター] - インドのロシア産石油輸入量は5月に日量約195万バレルとなり、過去最高を更新したことが、貿易や業界関係者の船舶データで分かった。ロシアのウクライナ侵攻を巡り西側諸国がロシアに制裁を科して以降、インドの精製業者はロシア産石油を積極的に輸入している。
5月はインドの原油輸入に占めるロシア産の比率が約40%。一方イラクからの輸入は過去3年間で最低、サウジアラビアからの輸入は2021年9月以降で最低に落ち込んだ。
インドのイラク産石油輸入量は5月に前月比約13.7%減の日量80万1400バレル、サウジ産は15%減の日量61万6100バレルだった。
インドの全体の石油輸入量は5月に前月比で微増の日量480万バレルとなった。
ロシアからインドに到着する石油の価格は中東産よりもはるかに安いため、インドのロシア産石油輸入量は今後も高水準にとどまると予想されている。