[モスクワ 22日 ロイター] - ロシアが国営パイプライン独占運営会社トランスネフチの油送管経由での原油輸出を7─9月期は日量424万バレルと、4─6月期の当初計画値(426万バレル)に比べ0.5%減らす計画であることが、業界筋の話やロイターの試算で分かった。
業界筋は「国内の製油所の保守点検による休止は数カ月ぶりに低水準となり、稼働率の上昇が見込まれる」と指摘。一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の減産と自主的減産で石油生産が抑えられ、「結果的に輸出が減少する」という。
7─9月期のプリモルスク港、ウスチルガ港、ノボロシースク港からの輸出量は前期比1.1%減の日量226万バレルと、前期の229万バレルから小幅減少する見通し。
ロシアは欧州に石油を運ぶ「ドルジバ・パイプライン」によるウクライナ経由での石油輸出は継続する方針で、7─9月期のチェコ、ハンガリー、スロバキアへの石油輸出は日量約32万バレルを計画。前期は33万バレルだった。
同パイプラインでのポーランドやドイツ向けの輸出は予定がないが、カザフスタンのドイツ向け輸出分は前期(約2万4000バレル)から変更はない。