[23日 ロイター] - ロシアは23日、同国軍が占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発について、国際原子力機関(IAEA)にウクライナ軍の砲撃を阻止して安全を確保するよう要請した。
ロシア国営原子力企業ロスアトムによると、アレクセイ・リハチョフ最高経営責任者(CEO)がIAEAのグロッシ事務局長とロシア西部のカリーニングラードで会談し、ザポロジエ原発とその隣接地域、重要なインフラ施設についてウクライナ軍の砲撃を阻止する「具体的措置」を期待すると述べた。
IAEAは先に、カホフカ水力発電所のダム決壊でザポロジエ原発に隣接する貯水池の水位が急低下したとを受け、同原発が「水関連の課題」を抱えていると説明。また、ウクライナ軍のロシア軍に対する反転攻勢により、原発のある地域の軍事的状況が緊迫化していると述べていた。